えのログ

人生五里霧中

梅原大吾『1日ひとつだけ、強くなる。』読んだ。

Kindleのセールかなんかで安かったので読んだ。
 
あまり熱心に見ているわけではないのだけど、ウメハラの格ゲー動画をたまにみたりする。
自分はスポーツ観戦とかを楽しめないタイプ(面白さがピンとこない)なのだけど、ウメハラの格ゲー動画は「ちょっとスト2触って波動拳出せるようになってやめた」という僕のレベルでも面白い。
 
上のはなんとなく最近見たやつなのでチョイスとして適切かわからない。
 
どう面白いと感じてるかというと、素人目に見ても「プロ同士(もしくはすごいやりこんでる人)の読み合いの果て」に「明らかにセオリー無視の行動」を「ウメハラが狙ってやっている(っぽい)」時がある、あたりだろうか。
CPU戦ぐらいしか触ってなくても、高レベルな人間同士の対決で「がむしゃらに同じ技を三回連続出す」とかは悪手だろうって思う。
でもウメハラが戦っている時は結構そういうプレイが出てくる、しかもそれが相手に決まっていたりする。*1
 
格ゲーに明るいわけではないけれど、そういうプレイを見て相手がやってくることを読み、さらにそれを相手が読み、そのまた裏を読んでプレイした果てにそういう行動が生まれたりしているのを感じれるところが面白い。
少しばかりでも格闘ゲームに触れたからこそ「なんだか絶対に自分がやっていることとは次元が違う」というのを素人目にも感じさせてくれる、そんなプレイをするからウメハラの動画は全然eスポーツとかに明るくない自分もたまに見て楽しんでいる。
 
そんなウメハラの本なのでいくらか興味があった。
読んでみるとなかなか面白いことが書いてあって、格ゲーに対しての取り組み方や、モチベーションの作っていき方みたいなことを書いているのだけど、
「うっわすげえ、絶対真似できんなあ」ってところと「なるほどなぁ、自分も生活に取り入れてみるかなぁ」みたいなところが半々といったところだった。
 
印象的だったのは「視点の高さ」と「1日ひとつだけ、成長をメモする」ってあたりか。
 
・視点の高さについて
 
ウメハラが書いているには場面場面で負けていても大局的にOKならそれは良い負けで、その大局的な流れみたいのを目先の勝ちを取りにいって崩す方がダ メ、みたいな感じらしい。
プロと言われる人というのは視点の高さがすごい。視野が広いというのか。
 
すこし話がずれるが最近小説『ペンギン・ハイウェイ』を読み直してその視野の広さにびっくりした。
僕はこのブログでもちょくちょくアップしているが、小説を趣味で書いたりするのだけど、一人称で小説を書いた時は基本的にその視点人物からみた世界ぐらいしかイメージ仕切れない。
もちろん他のキャラクターとかも考えるけど、プロはその作り込みが違う。
ペンギン・ハイウェイ』は主人公のアオヤマ君の視点で進むお話なのだけど、アオヤマ君の身の回りの登場人物にもしっかりと世界があって、ありとあらゆる人々から見た世界がある中で、主人公アオヤマ君の視点「だけ」を切り取ったような感触があって、その作品を作り込む視野の広さにびっくりした。
 
ウメハラの本をいうのなら僕は場面場面しか見えてないタイプなのだろう。
 
ウメハラ自身それは一朝一夕で作った視点ではないだろうし、プロになる過程、プロになってからの鍛錬がその視点を作り上げたのだろうけど、ひとつのことを極めた人間というのはどこかで広い視点を持つものなのだな、なんて思ったりした。
 
・1日ひとつだけ、成長をメモする
 
ウメハラは自分のモチベーションだとか、自信のために、格ゲーについて(だったはず)一日にひとつ成長を記録しているのだという。
それはほんの些細な、それこそ「外出する時に窓の鍵を閉めた」というレベルらしい。
他の人からみて些細なことであっても、それを積み重ねていく、ということが最終的な自信になるというのは納得が行くところだった。
どんな小さな一歩でもそれが続けば成長し続けている自分を客観視できるわけだし、なにより自分が最強の一角である格闘ゲームという領域で伸び続けるためにはこうしないといけないんだな、と腑に落ちた。
 
大局観はともかく、僕もこのブログみたいにちょっとした記録みたいのは続けていけるわけだし、自分の自信作りとかも兼ねて似たようなことはやってみようかなぁ、なんて思ったりした。
 
ざっくりと感心したところとかをまとめて感想を書いてしまうと、だいたいこんなことが書いてある本なのだけど、そういった事柄がウメハラの経験などを含んで書かれているのもあって面白かった。
本の中でウメハラが言っているように「経験した人の言葉」というのはそれがどういう結論であれ、目にしたり、聞く価値があるなぁと感じたりした。
 
もうちょっとウメハラの格ゲー動画も見てみようかな。
 
たまにはこういうビジネス書よりの本を読んでみるのも面白かった。
他のプロゲーマーの本も読んでみようかなぁ。

*1:印象なので、厳密には違うかもしれない。ざっと見て面白いと思っている人間の感想なので……