えのログ

人生五里霧中

10/18 まだ魅力のわかっていない物にもじっくり触れたりしてみる

ここ数日、セロニアス・モンクを聴いて、吉本ばななを読んでいる。
 
セロニアス・モンクは『5 By Monk By 5』
吉本ばななは『デッドエンドの思い出』
を聴いたり、読んだりしている。

 

5 By Monk By 5

5 By Monk By 5

 

 

デッドエンドの思い出 (文春文庫)

デッドエンドの思い出 (文春文庫)

 

 

 

特に二つに共通項はないし、別に読書BGMの組み合わせとしても合わないのだけど、自分なりにこの二つを触れたのは理由がある。
両方とも自分の中で魅力を感じてないというのと、魅力を言語化できないからだ。
 
魅力を感じていないというと語弊があるのかもしれないのだけど、
「結構名前聞くんだけど、自分にはわっかんないんだよなぁー」という意味での魅力の感じてなさだ。魅力をわかっていない、っていう方が正しいかもしれない。
 
聴いた時、読んだ時に「うおー!すげー!」とか「自分には合わないけど、こういうポイントが受けてるんだな」とかそういう引っかかりが無い。
それはセロニアス・モンクとか吉本ばななに魅力が無い、ということではなくて、それぞれについて自分の感性的な土壌を開拓してこなかった部分だからなんじゃないかという気がする。
 
音楽だと僕は全然ジャズの素養がなくて、聴いても「うーんわかったような……いや、たぶんわかってねーな」みたいな距離感がずっと続いている。
吉本ばななは何かを軽く読んだりしたような気はするけど、その時は特に何も考えず投げ出してしまった。
 
ここ数年、自分の中で「僕が魅力に感じたもの」という括りで言うのなら、僕はだいぶ言語化出来るようになった気がする。
「このコンテンツはこういうところが良くって、こんな描写が優れていて、ここがたまらないんだよなぁ〜。ここが共感したし、ここは感情移入したしこの音楽にはこういう思い入れとか思い出があって……」
みたいな話をこのブログにも書いたりするように、いくらか言語化出来る気はする。
 
でもそれって「自分で言語化できる範囲」もしくは「自分の理解できる範疇」でしかコンテンツに触れていないんじゃないかな? 
なんて急に考えた。
自分の持っている枠組みの範囲内でしか物事を摂取していないというか。理解の出来る範疇でしかコンテンツを探していない。
 
10代の時とかに好きになったもの(例えば筋肉少女帯とか)は今でも好きなのだけど、当時好きだったものを今自分が好きであることを語れるように「言語化された魅力」として好きだったか?と思うとそうではない。
もっと感性的な部分で「これ良いなぁ〜〜〜!」とか「わけわかんないけど何か凄そうだから触れてみよう……!」みたいな気持ちでコンテンツを摂取していた気がする。
 
だからその時の気持ちに立ち返って、自分の中で「良いのか悪いのかわからない」「ピンときてないけど評価している人が結構いる」というコンテンツにもしっかり向き合った方が良いんじゃないか、なんて思ったのだ。
 
セロニアス・モンク吉本ばななをチョイスした理由は特別ない。
強いて言うなら村上春樹 編・訳の『セロニアス・モンクのいた風景』を図書館で借りたので、「こんだけ色々な人が魅力を語っているミュージシャンなら自分が理解出来る出来ないは関係なく、魅力があるのだろうし、この本自体副読本にいいかもな」なんて思って、村上春樹が真剣に聴いたと書いていた『5 By Monk By 5』を選んだ。
セロニアス・モンクはつまみ食い的に聴いたことはあったのだけど、どこから手を出せば良いかわからなかったので、こういう取っ掛かりもありだろう。

 

セロニアス・モンクのいた風景

セロニアス・モンクのいた風景

 

 

 
『デッドエンドの思い出』はタイトルが記憶にあったし、短編集というのもあって手をつけやすかった。
 
映像にしても音楽にしても、配信サービスとかで過去の物にも簡単にアクセスできて、現行のコンテンツもガンガン供給されていて、今はコンテンツが飽和状態なわけだけど、それに自分が流されていてコンテンツ一つ一つに対しての向き合い方が薄まっているような気がする。
僕は現在アラサーなわけで、10代とか20代前半からみたら歳取った部分もあって十全な若者と言い切れなくなってきているわけだけど、実際の30〜40の人とか中年な人から見たらまだ“若い”わけで、そんな中で自分の枠組みだけでコンテンツ触れているとそのうち飽きが来てもおかしくないよなぁ、なんて思って新天地を目指してじっくり触れてみようと思う。
 
今のところ『5 By Monk By 5』のStraight,No Chaserは「良いなぁ」なんて感じるけど、なんで良いのかはさっぱりわからない。
セロニアス・モンクが良いのか、単にStraight,No Chaserが好きなだけなのかもわからない。
 
全然魅力をどう感じても良いかわからない、ポイントを言語化しようにもポイントがわからない、そういった未知のコンテンツがまだあるのはありがたい。
しばらくはじっくりと「自分が言語化できないところ」を楽しむ気持ちで触れていこうと思っている。
 
今日はそんなところで。