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人生五里霧中

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』をプレイし始めた序盤の雑感

 

 

「キムタクを操作できる!」と評判になった『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編、である『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』を最近プレイし始めたのですが、これが面白い!

 前作もかなり楽しくプレイしており、エンディング映像なんかは人生で見た最高に好きなゲームエンディングの一つには入るな〜という味わいがあったのですが、続編であるロスジャ、続編として理想的すぎるスタートという印象です。

 まだストーリーとしてはChapter3『探偵VS便利屋』をクリアしたばかりなので序盤も序盤と思われますが、シナリオのテーマとかというよりもスタート時点での気に入ったポイントをいくつか書いておきたいなと(後半になるとその話ばかりしそうなので)

 

 

 

続編としての理想的なキャラクターの活躍、再配置

 

 前作であるJUDGE EYESでは舞台である神室町を中心に主人公である八神さんが弁護士を辞め探偵をやるきっかけとなったある事件と、現在のヤクザの目をくり抜いて殺す『モグラ』と呼ばれる殺し屋を追うことを契機として八神さんの相棒である元極道の海藤さんと共に、海藤さんの古巣である『松金組』や関西の極道である『共礼会』の抗争、背後に渦巻く国を巻き込んだある試験薬が絡んだ陰謀……という非常にスケールの大きな事件の真実を暴くことが目的でした。

 だったので、プレイ前に少々不安なところがあったんですよね。

 

「あれだけデカい事件の後に八神さんたちが苦戦することってあるの?」と。

 

 作劇的には何かしらの困難がないと話にならないとは思うんですが、インフレするには八神さんや海藤さんのルーツが前作と違って絡ませづらい以上、物語的にパワーダウンしそうだなって思ってたんですが『ロスジャ』、そこのツボをしっかり押さえてくれる。

 開幕、ぼったくり居酒屋で風俗に落とされそうになっているという女性の事件をサラッと解決、チュートリアルがてらのプレイは「そうそう、こんなプレイだったな」という感覚と事件をサクサク解決していく八神さんと海藤さんの手際の良さに「うお〜〜〜〜〜大好きだったドラマの第二期が始まったぞ!」という感覚に。

 これは前作のエンディング映像見た人に感覚的に伝わるかなってところなんですが、前作のエンディング映像って月9とかのドラマのエンディングなんですよ。事件は終わったけど、これからも彼らの日常は続いていって、人知れずさまざまな事件を解決していくんだろうな……って余韻のある終わり方。

 そのエンディングの先が、まさにチュートリアルで繰り広げられている!

 八神さんに一挙一同、海藤さんとのやりとりがまさにそんな「見てみたかった続き」をやってくれている。ドタバタで、あらごとも交えながらも余裕を持って解決していく様は確かに続編、しっかりパワーアップをしているという感覚がありステータスはリセットされても楽しみはコンティニューという感じ。

 

 前作ではネカフェでのサイドケースなどだった九十九がシナリオに本格参入し、杉浦くんと探偵事務所を始めたというところもかなりツボ。九十九、めちゃくちゃキャラが立っていたので本筋に関わってくれるのが嬉しいし、杉浦くんと絡むっていうのも「そのコンビがあったか!」という発想の妙を感じさせてくれるのがたまらない。

 公式だからこその、元々のキャラクターの化学反応を起こして新たな物語を作る手際の良さがたまらなくいいんですよね。九十九、オタッキーハッカーって造形なんだけど色々なことに真摯であったり、コミュニケーション能力自体はバカ高いのもあって探偵事務所の所長というのも納得の出世。杉浦くんが実動隊っていう塩梅も練られているなあ、となる。

 その九十九と杉浦くんのやるロスジャの新たな舞台である横浜異人町に構えた探偵事務所『横浜九十九課』は八神さんの事務所をオマージュしつつ九十九の色が出ているってところもまた面白い。

『意識高い系を意識してる』と杉浦くんが言いますが、そんな中でも九十九がゲーミングノートPCを使っているところが解釈一致すぎてオタク、興奮。意識高い系を意識した結果、MacBookではなく、ゲーミングノートPCってところにそういうのを意識しつつも九十九のポリシーを感じられるキャラクターの息遣いみたいなものが見えてそこがたまらない。

 前作では杉浦くんの過去だったりと、本筋だからこそのキャラクターの配置がありましたが、続編だからこそ、のびのびとしたストーリーの出発点のキャラクター配置になっており「続編のキャラ再配置ってこういうふうにやるのか!」とひたすらやっていてニヤついてしまいました。

 

 そして本筋、ストーリーラインもかなり見事。

 前述した通り前作は非常に大きな現在の事件と八神さんの運命を決定づけた過去の事件が絡み合うというもの、それに対して『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は新たな舞台を用意しながらも前作と比べれば非常にミクロな、しかし公権力だけでは容易に解決のできない公権力とアウトロー、その境目にいる八神さんだからこそ、と思われるような事件が起きていきます。

 異人町の学校でのいじめ調査とほぼ同時に起きたある死体についての告白、現在のいじめと過去のいじめ被害と思われるもののリンクが徐々に浮かび上がってくる。

「法なんてものはまったくの役立たずだ」と言い放つ物語のキーパーソンと思われる江原の言葉。

「前作とは全く別角度から、八神さんでないと解けない事件を提示してきている」と思いました。

 物語のスケールとしては確かにミクロになっている、だがそこに渦巻く人間の闇であったり、さまざまな感情、思想は間違いなく前作以上のスケールが存在している事柄、それがいじめでしょう。

 この作品で描かれる「いじめ」が個人的に納得のいく結論になるかはまだわかりません。ただ、公権力で救えない、解き明かせない真実に挑む八神さんを主人公に据えた物語としてはこれ以上ない物語でしょう。

 

 なぜなら人の心以上に真実を探るのが難しい物語はないのですから。

 

 そういうわけで導入は完璧、という感じでした。早く続きをプレイしていきたい。

 

新たなマップ『異人町』の魅力、操作性の向上も良い

 

 新たなマップである横浜の『異人町』これがまたたまらなく横浜の中華街のあたりを再現しておりやっていて「中華街再現度高すぎ!」とか「ここ山下公園じゃん!」となって震える。余談ですが最初に異人町についた時に海藤さんに「ちょっと歩いていこうよ」って八神さんが言う空気感が本当に好き。サクッと移動するのではなくて道中の会話を楽しめる関係ってのは本当に良い関係だと端的に伝わるので。

 私の個人的な話だと、お酒を飲んで妄想の美少女の上司について友達と語っていた結果、歩きまくったせいで完全に現実と妄想の境目が頭と一緒にシェイク、上司との関係について煮え切らない俺の情けなさに友人がマジギレ、夜中の山下公園で「だからお前はチキンなんだよ!」などの友達に妄想の美少女上司と俺の関係について大説教が大炸裂、俺も完全にトリップしていたのでその説教に「本当に……本当にその通り……なんて俺は情けないんだ。本当は追いかけないといけないのに!」とマジ号泣、夜通し歩き続けたどり着いたネカフェで全身の震えが止まらないまま眠れない夜を過ごす、そんな思い出が山下公園にある(一応書いておくとマジで薬とかやってないです。お酒飲んだ後ひたすら数万歩歩いただけです)ものだからゲームでその光景を見ていてあっという間に記憶がフラッシュバック、山下公園のチンピラ!掃除しないと!!!!!!!」となり、山下公園のチンピラを片っ端からボコっていたらあっという間に時間が過ぎ去るストーリーはどこへやら。あの時から私は果たして強く、いや、少しでも前に進めたんでしょうか……

 

 スケートボードを使えるようになってちょっとした移動速度が向上しているところも気が利く。ちょっとしたことではあるんですが、ゲームの性質上色々なところを行ったり来たりするのでこういうアップデートがありがたいですよね。

 

キムタクの暴力、「何って、ダンスをやってみただけだが?」

 

 本作ではいじめ問題解決のため、学校に八神さんが潜入します。

 その際に色々あってダンス部のダンスにアドバイスをする、というシチュエーションなのですが八神さん「ダンスしたことないんだよな」ここまでプレイをしていると、プレイヤーとしてはもはや八神さんは八神さんであり、キムタクということを普段忘れているのですが、この瞬間一気に「思い……出した!」と脳内に電流がダッシュ

 

 八神さん!キムタクやんけ!!!!!!!!!!!

 

 国民的アイドル、その存在がダンスをできないわけがない。もうそのことに気づいた瞬間からこのシチュエーション、勝ち確エピソード。作中では誰も気づいていなくてもプレイヤーは気づいている、八神さんがダンスを苦手なわけがないという真実を。

 そうして華麗にダンスを決めていく八神さん、もうその光景が面白すぎる。オリジナルのキャラクターでもしもこのシーンが繰り広げられていれば興醒めでしょう。あまりにも都合が良すぎる、説得力がない。だがロスジャは違う!

 なぜならキムタクが躍っているのだから!下手なわけがない!!!!!!!

 もうこれはですね、前作からプレイヤーの反響を絶妙にうまくチューニングしているな、と思いましたよ。『JUDGE EYES:死神の遺言』ではおそらく探り探り主演キムタク、キャラクター八神さん、というのをやっていたと思うんですよね。あまりキムタクであるということに甘えたキャラ作りはしていなかった。

 しかし前作でめっちゃくちゃに「キムタクを操作できる!」ということがインパクトとしてバズったわけです。ジャッジアイズの魅力はそこはむしろ入り口ではあると思うのですが、やはりそこはデカい。私もそれで手を出したし。

 だからこそ、そのリアクションをわかった上で繰り出してくる「キムタクを起用するからこそ」の遊び心がとても上手い。なんで八神さんが踊るだけでこんなに面白いんだ、おかしいだろ。

 

 キムタクを使って物理で殴る、みたいな面白さを体感できるのは『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』だけ!!!!

 

 現在のシナリオでは新たなキャラクターも出てきたり、背後の陰謀が徐々に見え隠れしてきたためさらにストーリーが加速する感じ。引き続きプレイをしていきたいと思います。

 しっかしマジでロスジャ面白いです。もう興味ある方は大半プレイ済みかもですがおすすめです!

 それでは!